AKG K701

 2008-12-20
前回K420を買ってあまりによかったので、AKGに対する見方を変えて
買ってみましたK701。

本当はゼンハイザー HD650が欲しかったのだけど、数年ぶりにHD680に変わるらしいので
とりあえず先にAKGを押さえてみた。

国内正規品は8万ほどするが、
昨今の円高もあって並行輸入品が半額ほどで買える。
流石にここまで値差があるとハーマンの正規品は買えない・・・・。

K701

AKG
¥39,800-



買って驚き、K240SともK420ともK324Pとも違う音がする。
というかAKG、機種ごとに音の方向性が全然違うんだねぇ。
ともかく感想を以下に。

エージング前だが、基本傾向は変わらないと思うのでそのまま表記

【質感・装着感】
・陶磁器のような質感・・・という程ではないが、非常に丁寧な作り。4万ならまぁ納得。
・K240Sと同じくセルフアジャスト機構が付いており、フィッティングはとても楽。
・ヘッドバンドの出っ張りが人によっては気になる様子(私は平気だった)

【音漏れ】
史上最高に漏れてる。スピーカーかと思った(笑)
・HD595やK240Sなどよりも圧倒的に漏れる量が多い、もうそのまま放射してる。

【周波数帯域・音の伸び】
・低域ブリブリと思ったが、逆に少ないぐらい。ちょっと驚いた。
・高域は大変美しく伸びる。しかもサ行(歯擦音)が刺さらない
・音はすごい伸びる。手持ちで最高に伸びてる。
・開放型だということを考慮しても無茶苦茶伸びている。
・全体的に、大変自然。小口径スピーカーのようなバランス。

【分解能・解像度・混ざり方】
・AKGの中では最高クラス。手持ちの中でもかなり上位。
・しかも良く混ざる。
・両方の掛け算で言えば最高レベルといってもいい。

【音場】
・AKGじゃないと思うぐらい、自然な音場が構成される。
・HD595やe9のような「作られた音場」ではなく、あくまで自然なレベル。


【ジャンルの得手不得手】
・大編成クラシックは、低域の量が勝負みたいなもんもあるので不向き
・ジャズはとても良い(特に50年代の録音とか、かなり楽しい)
・ハードロックは低域の量が足りず、といってER-4Sのようにタイトな快感もない。
・ヘビメタも同様。中域が出過ぎる感じになる。
・Tranceなどの系統は悪くない(ちょっと低域弱いが、ロックと違いタイト感がある)
・JPOPはかなり良い。
・女性ボーカルは恐らく最高によい(サ行が刺さらないのに高域が伸びるため)

・基本的にはどれも聴きやすく、伸びやかな音になる。

【総合的に】
ヨーロッパのスタジオからの引き合いが強くて、黒モデル(K702)を出したらしいが
確かにこれはそうだろうなと思える。
変な帯域増強はないし、装着感も良い、そこそこ分解能が高い、とくれば
長時間のミキシングに向いていると思う。

弱点は低域が少ないことで、音の迫力やパワーが失われ気味なことか。



こっから他機種比較

【比較:K240S】
・音のクッキリ感が異次元。
・K240Sが「ものすごく低域に支配されている」ように感じてしまう。
・しかもK240Sの低域は緩いので、曇った感じに聞こえる。
・音の開放感も次元が違う。
・音場はもともとK240Sが非常に狭いので勝負にならない。
・実は高域が繊細というポイントは共通している
・しかしそんなものは他の帯域の前では気がつかない程度の違い

・殆ど全ジャンルでK701の方が圧倒的に良い。
・でも、ロックとメタルだけは低域量のあるK240Sのほうが好適

【比較:K420】
・解像度と開放感と音場は圧倒的にK701
・でもパワー感はK420。低域がモリモリ。
・K420の低域はK240Sと違って締まりがあるのです
・音漏れはK420の方が遙かに少ない
・高域の繊細さは共通。

・なんとなくK420の方が「楽しい」。性能はダンチで負けてるんだけど・・・
・K420すげー優れた機種だなと思いました

【比較:Ultrasone e9】
・e9は要するにドンシャリ(ああ、ついにいってしまった)だが、こっちはナチュラルな伸び。
・e9は耳鳴りがするほど歯擦音が刺さる曲があるが、K701はまったく刺さらない
・分解能自体はe9の方が高い。耳コピにはe9か。
・低域の密度もe9の方が遙かに高い。
・しかし、音の伸びやかさでは圧倒的にK701。
・e9は密閉型故の「詰まった感じ」がある。それがエネルギー感にも繋がるのだけど。
・e9は若者向きか。K701はアコースティック楽器の演奏者が好みそう。

・ロックとメタルはe9、それ以外はK701
・1時間しか聴かないならe9、10時間聴き続けたいならK701
・e9は密閉型なので音漏れが少ないという点を忘れてはいけない

【比較:HD595】
・伸びやかさは良い勝負
・解像度はK701の勝ち。
・高音の伸びについてもK701の勝ち
・HD595のように「作った感」がないので、K701は変なところで不得手が出てくることがない。
・しかしHD595のサラウンドチックな音場には魔力があると思うので・・・・
・低域のパワー自体はHD595の方がある。
・実はHD595のほうが装着感が良い。パッド形状と側圧が違う。

・楽しく聴けるのは相変わらずHD595が最強。
・HD650(または発売予定のHD680)と比較してみたくなった。

【比較:ER-4S】
音の伸びやかさ、自然さ度合いが非常に似通っている
・でもK701の方がちょっと解像度低い(低域のタイト感がない)
・このためER-4Sと違ってロック・メタルが苦手分野になってしまう。
・音場は当然K701の方が自然に広がる

・ER-4Sは実は不得手ジャンルが一個もないので使い分けは微妙
・ただ、e9とER-4Sを併用するよりは、K701を併用する方がいい。
・理由は「疲れない割に聞こえ方が似ている」から。

【比較:MDR-XB700】
・ある意味で対極といっていい。
・低域に全てを掛けるXB700 vs 伸びやかさと繊細さのK701
・でもどっちも耳に刺さらなくて聴きやすいという強力な共通点を持つ

・この2機種の併用はありじゃないかと思った。私はその中間が欲しいけど。



以上。やっぱゼンハイザーも買おうっと。
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コメント
はじめまして。偶然にも今日、私もK420を試聴し、すげえ気に入ってしまったんですがいかんせん評判が少なく困ってました。有り難いです。K701のレビューも参考になりました。
また覗きにきます。
【2008/12/21 23:17】 | 名無し #Ybw1CIdM | [edit]












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