Audio-Technica W1000

 2009-01-20
前回ATH-Pro5の音を聴きながらふと思った。
今までオーテクは嫌らしいキンキン音という前提で避けてきたが、
AKGのように、上のラインは全く異なる世界を描いているのでは無かろうか?

というわけで試しに一つ買ってみました。木のヘッドホン、ATH-W1000。

ATH-W1000

Audio-Technica
¥33,857-


【ごく簡易的な試聴】
実は最初GRADOを買おうと思っていたのだけど、試聴したら全然望む音と違うので
オーテクに走ってみた、、、というのもある。

W1000と同時に試聴したのは、W5000 / A900 / A1000 / A2000。
その中でA900は音が籠もり気味でパス(値段が違いすぎるけど)
A1000/A2000は高域が金属臭を感じさせ、また低域があまりにも弱すぎてパス。
W5000は、W1000より低域が弱く感じたのでパス。

で、あとで知りましたがATH-W1000は5年ぐらい売っている機種なのね。
そろそろ新機種の噂があるみたいだけれど、
この世界新しい方がいいとは限らないので気にしない。



というわけで感想

【質感・装着感・音漏れ】
・木製ハウジングがマジで美しい
海外勢と比較にならない質感の良さ。流石国内メーカ。
・K701とかe9が悪いとはいわないが。
・プラグまで木なのはやり過ぎ。
・後の機種はひとつも木のプラグを使ってない(学んだらしい)。

・装着感はかなり良。
・重さも感じない。
・上記、オーテク独自の機構が確かに効いてる。
・しかしこの機種も微妙に耳がかゆい
・かゆみは個人差あるはずだけど、私はオーテク合皮と毎回相性が悪い。

・遮音性は、密閉型としてはあまり良くない。側圧弱いからか
・音漏れも同様。
・とはいえ、当然開放型よりは遙かに防ぎます。K701とかSTAXとか(笑)


【周波数帯域・音の伸び】
・全体的に、高域に支配される。

・高域は伸びる。がAKGなどと違って若干色がついている感じ
・それが華やかさと表現されるのだろう。
・サ行(歯擦音)はe9の様に刺さりこそしない
・しかし、そこが凄く気になってしまう強調の仕方をする。
・ここはエージング進めると改善の可能性があるので、後日追記予定。

・中高域に独特の張り出しがある。女性ボーカル帯域。
音量を上げると、そこから破綻する。
・この特徴は古のATH-M7PROaと共通している。
・多分オーテクカラーか?

・低域は超弱い。
・視聴した他の機種より強いはずなのだけども・・
・K701より、STAXより、ER-4Sより弱い。笑っちゃいました。
・その代わり、密閉型の詰まり感が全然ない
・低域の解像度自体は非常に高い。ベース音を採譜可能。

2008/01/23追記:
その後、高域の歯擦音は若干改善した。
中域は相変わらずだが、人間側の慣れ(耳エージング)で我慢できるレベル。
低域量は若干増えて、K701より少し多いぐらいに改善。



【分解能・解像度・混ざり方】
・中高域の分解能は、ちと低め(K701やSTAXと比較しちゃってるからか?)
・その割に上手く混ざりきらない感じがある。
・なんか少し団子っぽい
・しかし、低域は良く分離してる。


【音場】
・ちょっと耳に近すぎないですかね?
MDR-CD900STみたいに耳に張り付く、という程ではないけど。
・でもクラシック以外では無視していい話。


【ジャンルの得手不得手】
・Classicは華やかさが最大に強調され、実に良い。大編成は迫力が欠けるけど。
・Jazzはちと華やかすぎる。サッチモとかもう少しオールド感出して欲しい。
・Funkは若干低域が物足りないが、華やかと締まり感で良。
・Tranceは低域がタイトなので良。当然、量を求めると死ねます
・HardRockはタイトだけど低域があまりに少なすぎる(エージング後は改善した)
・HeavyMetalも同様。
・POPSは、独特の中域張り出し感がちょっと・・・GARNET CROWとか微妙・・・


【総論】
なんというかER-4S基準にすると、一応方向性は似てる。
でも全体的にちょっとレベルが低めというか
AKGやSENNHEISERと比べて、音の纏め方が未熟に感じる。
「解像度」x「混ざり感」の掛け算した値が低いような。

なにより、この機種も「中域の独特の張り出し感」が気になる。
私だけかもしれないが、この変な感じはオーテク特有に思う

密閉だという一点で魅力があるんだけどね。




他機種比較。高域がウリなので、そこで比較できる奴らを。

【比較:SRS-3030】
・SRS-3030の方が音綺麗に伸びます
・SRS-3030の方がまとまりのある音。
・SRS-3030の方が低域の力がある。
・W1000の方が中域張り出すのに、SRS-3030の方が綺麗に伸びる罠
・高域の刺激感だけがW1000が強い。

・遮音性と手軽さ以外で全部負けてる
・あと風呂上がりにSTAX使えないから、そこに存在意義があるか

【比較:K701】
・解像度も音のまとまりも、W1000の負け。
・刺激なく伸びる高音でも負けてる。
・低域解像度はW1000の勝利。
・でも低域量が少なすぎてK701にやっぱり勝ててない

・装着感は、K701とちがい頭頂部が痛くない。でも耳当ての質は凄く負けてる
・究極音漏れ大臣でもよければ、絶対K701。

【比較:e9】
・e9みたいな「密閉型のフン詰まり感」がまったくない
・もちろんe9みたいなドンシャリでもない。
・そのかわり、エネルギー感では惨敗。
・高域はe9ほど暴れてないので良い。
・中域はe9より悪い。変な張り出し感のせいです。
・低域はe9の「超高解像度ドンシャリ」に勝てるはずもなく。

・遮音性・音漏れでも負けてる。
・でも聴き疲れしないのはW1000。

【比較:ER-4S】
・解像度・質ともに負け。
・W1000には色が付いているので、それが生きると勝ちます。
・クラシックのオーボエとか。色艶がでているというか。
・それ以外の全ジャンルでER-4Sの方がずっと良い。

・装着感はそりゃW1000の方が圧勝



因みに上記に書きませんでしたが
オーテクのサポートは最高のレベルだと思います
古い機種のサポートや姿勢が素晴らしい。
普通の人には関係ないけど、
営業体制や姿勢もソニーの100万倍良いです(昔の経験で)。

でも音が・・・音がなぁ・・・・
まだまだ音のポリシーが確立出来てないんじゃないかと思いました。
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